イベントに出ると、ブランドの弱いところが見えてくる。
イベントに出ていると、
「ここはうまくいった」
ということがあります。
思ったより人が立ち止まってくれた。
商品を手に取ってもらえた。
体験してくれる人がいた。
「これ面白いね」と言ってもらえた。
商品を買ってもらえた。
そういう瞬間は、もちろんうれしい。
でも、何度か出店していると、
「うまくいかなかったこと」
のほうが気になるようになってきました。
人が前を通っているのに、誰も立ち止まらない。
商品を見ても、すぐに離れていく。
説明すると興味を持ってくれるけれど、最初は何の商品かわからない。
質問はされるけれど、購入にはつながらない。
体験には参加してくれるけれど、商品には興味を持ってもらえない。
こういうことが起きると、
「今日は人が少なかったから」
「天気が悪かったから」
「イベントとの相性が悪かったから」
と理由をつけたくなります。
もちろん、本当にそういう場合もあります。
でも、それだけで終わらせてしまうと、せっかく現場に出た意味がなくなってしまう。
なぜなら、イベントは、
自分たちのブランドや商品が、
「初めて見る人からどう見えているか」
を知ることができる場所だからです。
今回は、イベントに出ることで見えてきた、
「ブランドの弱いところ」
について書いてみます。
ブランドの弱いところは、自分たちでは見つけにくい。
自分たちでつくったものは、当然ながらよく知っています。
名前も知っている。
商品の意味も知っている。
つくった理由も知っている。
こだわったところも知っている。
これまでやってきたことも知っている。
だから、自分たちの中では、
「ちゃんと伝わるはず」
と思ってしまいます。
でも、初めて見る人は何も知りません。
ロゴを見ても、何のブランドかわからないかもしれない。
商品名を見ても、何の商品かわからないかもしれない。
商品を見ても、どう使うものかわからないかもしれない。
その差は、実際に人の前に出してみるとよくわかります。
Webでは見逃していたことが、会場では目の前に出てくる。
Webサイトをつくるときは、
写真を確認する。
文章を確認する。
スマートフォンで見る。
パソコンで見る。
リンクを確認する。
何度も見直します。
それでも、公開してみると、
「ここ、わかりにくいな」
と思うことがあります。
イベントでは、それがもっと直接的です。
人が立ち止まらない。
商品を見ても首をかしげる。
POPを読んでいるけれど、こちらに質問してくる。
商品を手に取るけれど、すぐに戻す。
そういう動きが目の前で起こります。
しかも、
「なぜそうしたのか」
を聞けることもある。
これは、かなり貴重な情報です。
「売れない」だけでは、何もわからない。
例えば、商品が一つも売れなかったとします。
それだけでは、
「この商品には需要がない」
とは言えません。
人がそもそも商品を見ていなかったのかもしれない。
見たけれど、何かわからなかったのかもしれない。
何の商品かはわかったけれど、自分には必要ないと思ったのかもしれない。
興味はあったけれど、価格で迷ったのかもしれない。
買いたかったけれど、持ち合わせがなかったのかもしれない。
説明を聞けば興味を持ったけれど、説明を聞くところまで進まなかったのかもしれない。
つまり、
「売れなかった」
という一つの結果の中に、
いくつもの原因があります。
だから、僕たちは「どこで止まったのか」を見るようになった。
人が商品と出会ってから購入するまでには、
いくつかの段階があります。
まず、見つけてもらう。
次に、何なのか理解してもらう。
そして、少し興味を持ってもらう。
自分に関係があると思ってもらう。
価格や内容を確認する。
不安がなくなる。
そして購入する。
どこか一つで止まれば、
購入にはつながりません。
だから、
「売れなかった」
だけを見るのではなく、
「どこまでは進んだのか」
を見る。
この考え方を持つと、イベントの見え方が変わります。
人が立ち止まらないなら、商品以前の問題かもしれない。
商品が売れないと、
「商品をもっと良くしよう」
と思いがちです。
でも、その前に、
そもそも見てもらえているか。
ここを考える必要があります。
商品がどれだけ良くても、
人の目に入らなければ始まりません。
イベント会場では、
ブースの位置。
商品の高さ。
色。
大きさ。
POP。
文字。
照明。
周囲の商品。
人の流れ。
そうしたものが、
「目に入るかどうか」
に影響します。
だから、
「売れない」
の前に、
「見られているか」
を見る。
見られているのに、立ち止まらない場合もある。
次に、
「目には入っているけれど、興味を持たれていない」
という可能性があります。
これは、
何を売っているのか一瞬でわからない。
自分に関係があると思えない。
価格がわからない。
使い道がわからない。
他の商品との違いがわからない。
ということかもしれません。
つまり、
「見える」
と
「意味がわかる」
は別です。
ここは、前の記事でも書いた、
「書いてある」と「わかる」の違いにもつながっています。
Hapick Felishを通して考えたこと。
Hapick Felishをイベントで販売していると、
「塩ですよね?」
と声をかけられることがあります。
もちろん、商品について関心を持ってもらえているという意味ではあります。
でも、そのあとに、
「食べられるんですか?」
と聞かれることもある。
この反応から見えてきたのは、
「商品説明が足りない」
というだけではありません。
初めて見る人が、
「塩」という言葉から、
自分の知っている食用塩をイメージする可能性がある。
そうすると、
こちらが考えていた商品の見え方と、
お客さんが最初に受け取った見え方が違う。
ここに、ブランドの伝え方の課題があります。
ブランド名が弱いのではなく、「入口」が弱いのかもしれない。
ここで、
「Hapick Felishという名前が悪い」
と考える必要はありません。
ブランド名は、そのブランドの世界観や個性をつくる大切なものです。
ただ、
「初めて見た人が、何の商品なのか理解する入口」
は別に必要です。
ブランド名。
商品カテゴリー。
特徴。
用途。
そうした情報を、どの順番で見せるか。
ここを考える。
これは、ブランド名を変えることとは違います。
ブランドを守りながら、
入口をわかりやすくする。
そういう改善もできます。
体験企画では、また別の弱点が見えてくる。
ラッキークリスタル発掘体験のような企画では、
「何をするのか」
がわかることが重要です。
名前だけを見て、
「楽しそう」
と思う人もいる。
でも、
何をするの?
どのくらい時間がかかるの?
誰が参加できるの?
いくらなの?
何がもらえるの?
という疑問も出ます。
特にイベントでは、
その場で判断する必要があります。
だから、企画の面白さだけではなく、
「参加するまでの不安をどれだけ減らせるか」
も重要になります。
「面白そう」だけでは、参加につながらないことがある。
これは実際にやってみるとわかります。
人が、
「面白そう」
と言ってくれる。
でも、参加しない。
なぜだろう。
時間がわからない。
料金がわからない。
子どもだけでできるのかわからない。
何をするのかわからない。
参加方法がわからない。
あるいは、
「今やる必要はない」
と思っている。
こういうことがあります。
だから、
「興味を持ってもらえた」
というところで終わらず、
「次の行動に進みやすくなっているか」
を見る。
弱点は、商品そのものとは限らない。
ここは、イベントに出るようになって特に感じるようになったことです。
売れなかった。
↓
商品が悪い。
とは限らない。
人が来なかった。
↓
企画が悪い。
とも限らない。
反応が薄かった。
↓
ブランドに魅力がない。
とも限らない。
実際には、
場所。
見せ方。
説明。
価格表示。
タイミング。
人の流れ。
スタッフの声かけ。
周辺の環境。
いろいろな要素が関係しています。
だから、一つの結果から一つの原因を決めない。
まず分解する。
これが大切だと思っています。
でも、逆に「場所のせい」にしすぎるのも危ない。
ここも同じくらい大切です。
「今回はイベントが悪かった」
と言ってしまえば、簡単です。
確かに、相性の悪いイベントはあります。
でも、
毎回そう言っていたら、
自分たちの改善点が見えなくなります。
だから、
「イベントとの相性」
と
「自分たちの弱点」
を分けて考える。
一回だけなら判断しない。
複数の場所で同じことが起きているなら、
自分たちの側にも原因があるかもしれない。
そうやって見ていきます。
同じ質問が何度も出るなら、そこには何かある。
例えば、
「これは何?」
という質問が一度だけなら、
単純に興味を持って聞いてくれただけかもしれません。
でも、
何度も同じ質問をされる。
別のイベントでも同じ質問をされる。
Webを見た人からも同じ質問をされる。
そうなってくると、
「これは情報設計の問題かもしれない」
と考えます。
質問は、
お客さんが迷っている場所を教えてくれます。
それを見逃さない。
「説明すればわかる」は、少し危険。
僕たちも、つい、
「聞いてくれれば説明できる」
と思ってしまいます。
でも、すべての人が質問してくれるわけではありません。
わからないまま、
「よくわからないな」
と思って通り過ぎる人もいます。
その人たちは、
こちらには何も言わずにいなくなります。
だから、
「質問されたから説明した」
だけではなく、
「質問しなくても、ある程度わかる」
状態をつくることも大切です。
ブランドの弱点は、「言葉」だけではない。
伝わらない理由は、文章だけではありません。
写真かもしれない。
商品配置かもしれない。
サイズ感かもしれない。
価格表示かもしれない。
色かもしれない。
ロゴかもしれない。
ブランド名かもしれない。
商品の形かもしれない。
あるいは、
そもそも商品を置く場所が違うのかもしれない。
だから、
「文章を増やせば伝わる」
とは考えません。
どこで理解が止まっているのかを見て、
必要なところを変える。
それが大切です。
弱点が見えると、ブランドは強くなる。
少し逆説的ですが、
「弱いところが見える」
こと自体は悪いことではありません。
むしろ、見えないまま進むほうが怖い。
自分たちだけで見ていると、
「問題ない」
と思ってしまう。
でも、人の前に出すと、
「ここがわかりにくい」
「ここで迷う」
「ここは興味を持たれる」
ということが見えてくる。
そこから改善できる。
だから、イベントは、
ブランドの弱点を暴く場所ではなく、
ブランドを強くするための情報を集める場所でもあります。
「完成したブランド」という考え方を少し疑ってみる。
ブランドを立ち上げると、
ロゴをつくる。
名前を決める。
商品をつくる。
Webサイトをつくる。
SNSをつくる。
そして、
「これでブランドが完成した」
と思いたくなります。
でも、実際には、
そこから人に見てもらわないとわからないことがあります。
どんな質問が出るのか。
どんなところで興味を持つのか。
どんなところで離れるのか。
何を面白いと思ってくれるのか。
どんな言葉に反応するのか。
それを経験して、
少しずつブランドの輪郭がはっきりしていく。
ブランドは「つくるもの」であると同時に、「発見するもの」でもある。
これは最近、僕たちが強く感じていることです。
最初から、
「このブランドはこういうものです」
と全部決められるわけではありません。
もちろん、核となる考えは必要です。
でも、
実際に人に届けてみる。
反応を見る。
質問を聞く。
売れ方を見る。
使われ方を見る。
そうすると、
「こういうところが、このブランドの強みなのかもしれない」
ということが見えてくる。
つまり、
ブランドをつくりながら、
ブランド自身を発見していく。
そんな感覚があります。
イベントは、リアルな「ブランドテスト」になる。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、
イベントには、
ブランドを初めて見る人の反応を直接見ることができるという強さがあります。
Webならアクセス解析を見る。
ECなら購入率を見る。
SNSなら反応を見る。
イベントなら、
人の動きを直接見る。
もちろん、それぞれ完全に同じではありません。
でも、
「自分たちが意図した通りに受け取られているか」
を確かめる場として、イベントはかなり面白い。
数字と、人の反応を一緒に見る。
売上だけを見るのも違う。
会話だけを見るのも違う。
僕たちは、
売上。
参加人数。
立ち止まった人。
商品を手に取った人。
質問されたこと。
よく見られた商品。
反応が良かった表示。
そうしたものを、
できる範囲で合わせて考えるようにしています。
小さな活動なら、
細かい分析システムを入れなくてもいい。
メモでも十分です。
大事なのは、
「あとから振り返れること」
だと思っています。
イベントのあとに、「何が起きたか」を振り返る。
出店が終わると、
「今日は楽しかった」
「疲れた」
「売れた」
「売れなかった」
で終わりがちです。
もちろん、それも大切です。
でも、少し時間を置いて、
「何が起きたんだろう」
と振り返る。
人が集まった時間帯。
反応が良かった商品。
よく聞かれた質問。
見られなかったもの。
説明すると反応が変わったもの。
そういうことを書き出す。
すると、次にやることが少し見えてきます。
「弱点」は、次の実験テーマになる。
例えば、
商品が何かわかりにくかった。
なら、
次は表示を変えてみる。
価格がわかりにくかった。
なら、
価格表示を変えてみる。
体験内容がわかりにくかった。
なら、
体験の流れを見せてみる。
立ち止まる人が少なかった。
なら、
ブースの見せ方を変えてみる。
一つずつ試す。
そうすると、
「弱点」が「次の実験テーマ」に変わります。
一度に全部直さない。
ここも重要です。
イベントで課題が10個見つかったからといって、
全部直す必要はありません。
全部変えてしまうと、
何が効いたのかわからなくなるからです。
まず一つ。
次のイベントで試す。
反応を見る。
その結果をもとに、
また一つ変える。
小さく試す。
小さく直す。
このほうが、
小さなブランドには向いていると思います。
「変えないもの」も決めておく。
改善するとき、
何でも変えればいいわけではありません。
ブランドの核。
大切にしている考え。
商品そのものの価値。
そうしたものまで、
毎回変えてしまうと、
今度はブランドが不安定になります。
だから、
「ここは変えない」
という部分も持っておく。
そのうえで、
見せ方。
説明。
配置。
導線。
販売方法。
などを変える。
核と表現を分けて考える。
これはブランドを育てるうえで大切だと思っています。
小さなブランドは、弱点を早く見つけられる。
大きなブランドでは、
変更にも時間がかかります。
パッケージを変える。
Webを変える。
販売方法を変える。
社内で確認する。
いろいろな段階があります。
小さなブランドなら、
「次のイベントで試してみよう」
と動けることがあります。
これは、小さいことの強みです。
もちろん、資金や人手が限られるという弱さもあります。
でも、
小さく試す。
反応を見る。
すぐ直す。
という動きの速さは、大きな強みになります。
自分たちで販売するからこそ見えることがある。
STUDIO DiWでは、
自分たちで商品をつくり、
自分たちでWebをつくり、
自分たちでSNSを動かし、
自分たちでイベントに出ています。
だから、
「この文章を変えたらどうなるか」
だけではなく、
「実際に会場でどう見えるか」
まで確認できます。
逆に、
「会場でこうだったから、Webも変えたほうがいい」
という判断もできます。
Webだけ。
商品だけ。
イベントだけ。
と切り分けずに、
一つのプロジェクトとして見る。
それが僕たちのやり方です。
弱点を見つけることは、責めることではない。
自分たちの弱点が見つかると、
「失敗した」
と思うことがあります。
でも、
「ここが弱い」
とわかることと、
「自分たちはダメだ」
ということは全然違います。
むしろ、
見つからなければ改善できません。
イベントに出て、
「ここは伝わっていなかった」
とわかった。
それだけでも、一歩進んでいます。
次にどうするかを考えられるからです。
「売れなかった」を、もう少し細かく見る。
僕たちがこれからも大切にしたいのは、
「売れなかった」
という一言で終わらせないことです。
見られなかったのか。
見られたけれど、意味がわからなかったのか。
意味はわかったけれど、興味がなかったのか。
興味はあったけれど、価格で止まったのか。
買いたかったけれど、タイミングが違ったのか。
一度離れたあと、戻ってきたのか。
後日Webを見てくれたのか。
そうやって分解してみる。
すると、
「商品が悪い」
以外にも、
いろいろな可能性が見えてきます。
「伝わらなかった」を、責めるのではなく観察する。
これは、Web制作にも通じる考え方です。
アクセスが少ない。
問い合わせがない。
購入されない。
SNSの反応が少ない。
こういう結果が出ると、
「失敗した」
と考えてしまいます。
でも、
どこで止まったのか。
何が伝わっていないのか。
誰に届いていないのか。
どの情報が足りないのか。
そうやって観察すると、
次の改善につながります。
結果を評価するだけではなく、
結果から構造を見る。
これは、僕たちがWebでもイベントでも大切にしていることです。
イベントは、ブランドの「健康診断」のようなものかもしれない。
少し変な例えですが、
イベントに出ると、
普段は気づかなかったところが見えてきます。
ここは強い。
ここは弱い。
ここは伝わる。
ここは伝わらない。
ここは興味を持たれる。
ここは説明が必要。
そんな状態が、目の前に出てくる。
だから、
「ブランドを評価される場所」
というより、
「ブランドの状態を確認する場所」
と考えるほうが近いのかもしれません。
弱点が見えるから、次に何をするか決められる。
プロジェクトを進めていると、
「次に何をすればいいかわからない」
ことがあります。
でも、
イベントで一つ課題が見つかる。
すると、
「次はこれを直そう」
と決められる。
これはかなり大きい。
すべての問題を解決する必要はありません。
今、一番気になるところを一つ改善する。
その繰り返しで、
プロジェクトは少しずつ前に進みます。
完璧なブランドを最初からつくらなくてもいい。
最初から、
すべての人に伝わる。
すべての質問に答えられる。
どんな場所でも売れる。
そんなブランドをつくるのは難しい。
というより、
実際には必要ないのかもしれません。
まず出してみる。
人に見てもらう。
反応を見る。
弱点を知る。
改善する。
また出す。
その繰り返しで、
少しずつ強くしていく。
小さなブランドだからこそ、
このやり方ができると思っています。
「弱いところ」が見えることは、前に進んでいる証拠でもある。
イベントに出る前は、
弱点がわからない。
だから、
「問題ない」
と思っている。
でも、実際に人に見てもらうと、
いろいろなことがわかる。
それは、失敗が増えたのではなく、
情報が増えたということです。
そして、
情報が増えれば、
判断できるようになります。
何を変えるか。
何を変えないか。
どこに力を使うか。
どこをやめるか。
それが決められる。
STUDIO DiWは、実践しながらプロジェクトを育てたい。
僕たちは、
「最初から完璧な企画をつくる」
ことだけを目指しているわけではありません。
考える。
つくる。
届ける。
動かす。
育てる。
この流れの中で、
実際に動かしてみる。
その結果を受け取る。
必要なところを変える。
また動かす。
そうやって、
プロジェクトそのものを育てていく。
そのためにも、
現場に出ることを大切にしています。
イベントに出ると、自分たちの思い込みが見える。
これが、一番大きな収穫かもしれません。
「これは伝わるだろう」
と思っていたものが伝わらない。
「これは興味を持たれないだろう」
と思っていたものが意外と見られる。
「ここが魅力だ」
と思っていたところより、
別のところを面白がってもらえる。
そういうことが起きます。
そのたびに、
「自分たちが思っているブランド」
と
「人から見えているブランド」
には、
少し差があるんだなと思います。
その差を埋めていく。
僕たちがやりたいのは、
人の反応に合わせて、
ブランドを全部変えることではありません。
自分たちが大切にしたいものは残す。
そのうえで、
伝わっていないところを見つける。
必要な情報を足す。
見せ方を変える。
入口をわかりやすくする。
そうやって、
「届けたいもの」と
「受け取られるもの」
の距離を少しずつ近づけていく。
それが、ブランドを育てることなのだと思っています。
イベントは、
商品を売る場所です。
でも、それだけではありません。
人に見てもらう。
話をする。
質問される。
反応を見る。
思い込みに気づく。
弱点を知る。
強みを知る。
次の改善を考える。
そして、また届ける。
その繰り返しです。
だから僕たちは、
イベントで売れたかどうかだけを見ないようにしたい。
「何がわかったか」
も、大切にしたいと思っています。
今日見つかった弱点は、
明日の改善点になる。
今日聞いた質問は、
明日の商品説明になる。
今日の反応は、
次の企画になる。
そう考えると、
うまくいかなかったことにも、
ちゃんと次につながる意味があります。
ブランドは、
完成してから人に見せるものではなく、
人に見てもらいながら、
少しずつ強くしていくものなのかもしれません。
僕たちはこれからも、
つくって、
届けて、
見て、
考えて、
また変えていく。
その繰り返しを続けていきたいと思っています。
STUDIO DiWにとって、
「実際にやってみること」は、
単なる販売活動ではありません。
自分たちのプロジェクトを知るための、
大切な方法のひとつです。
