Webサイトのアクセス数が多ければ、本当にいいサイトなのか。

STUDIO DiW

Webサイトのアクセス数が多ければ、本当にいいサイトなのか。

「ホームページのアクセス数を増やしたい」

Webサイトについて相談するとき、かなりよく出てくる言葉です。

たしかに、誰にも見られていないホームページより、たくさんの人に見てもらえるホームページのほうが良さそうに感じます。

SEOを頑張る。

SNSで紹介する。

広告を出す。

検索されるキーワードを増やす。

記事を書く。

そうやってアクセスを増やしていく。

これは、Webサイトを運営するうえで大切な活動です。

ただ、一度ここで考えてみたいことがあります。

「アクセス数が多ければ、本当にいいホームページなのか?」

答えは、

「それだけではわからない」

です。

アクセス数は大切な数字のひとつです。

でも、それはあくまで「見られた量」の数字です。

事業にとって本当に必要なのは、

「見られたあと、何が起きたのか」

かもしれません。

目次

そもそも、アクセス数とは何なのか

まず、アクセス数という言葉を少し整理してみます。

Webサイトには、

ページビュー。

ユーザー数。

セッション数。

流入元。

検索キーワード。

滞在時間。

コンバージョン。

問い合わせ数。

購入数。

など、さまざまな数字があります。

これらは全部、意味が違います。

たとえば、

「月間10,000アクセスあります」

と言われても、

10,000人が来たのか。

同じ人が何度も見たのか。

どのページを見たのか。

検索から来たのか。

SNSから来たのか。

広告から来たのか。

その後問い合わせたのか。

商品を買ったのか。

店舗に来たのか。

これだけではわかりません。

だから、

「アクセス数10,000」

という数字だけを見ても、そのサイトが良いのか悪いのかは判断できません。

1,000人より100人のほうが価値があることもある

たとえば、地域密着型の小さなサービスを考えてみます。

北海道旭川市の人に利用してもらいたいサービスだとします。

月に10,000人がサイトを見ている。

でも、そのほとんどが東京、大阪、福岡、海外からのアクセスだったらどうでしょう。

一方、

月に300人しか見ていない。

でも、その300人の多くが旭川市周辺の、実際にサービスを利用する可能性のある人だったら。

さらに、その中から10件問い合わせが来ている。

この場合、どちらが事業にとって価値があるでしょうか。

アクセス数だけなら、前者です。

でも、事業への貢献という意味では、後者のほうが重要かもしれません。

つまり、

「誰に見られているか」

が大切です。

アクセス数ではなく「必要な人に届いているか」

Webサイトを見るとき、

「何人来たか」

だけではなく、

「誰が来たか」

を考えます。

地域の店舗なら、地域の人に届いているか。

法人向けサービスなら、企業の担当者に届いているか。

採用サイトなら、求職者に届いているか。

商品サイトなら、購入を検討している人に届いているか。

イベントサイトなら、参加する可能性のある人に届いているか。

ここが重要です。

100万人に知られる必要がない事業もあります。

必要な100人に、きちんと届けば十分な場合もあります。

これは、小さな事業ほど大切な考え方です。

「アクセスを増やす」前に「誰に来てほしいか」

アクセス数を増やす施策を考える前に、

「誰に来てほしいのか」

を決めます。

たとえば、

「旭川でホームページを作りたい小さな事業者」

に来てほしいのなら、

「Web制作」という言葉だけを狙うより、

「旭川 Webサイト制作」

「旭川 ホームページ制作」

「小規模事業 Webサイト」

など、その人が実際に困っている状況を考えます。

ただし、ここでも検索キーワードを大量に入れればいいわけではありません。

大切なのは、

「その人が何を知りたくて検索しているのか」

です。

検索の先にある悩みを見る。

これが、Webサイトを考えるときの基本です。

アクセスには「温度差」がある

すべてのアクセスが同じ価値を持つわけではありません。

たとえば、

たまたま記事を読んだ人。

SNSで流れてきてクリックした人。

会社名を検索して確認しに来た人。

サービスを比較するために来た人。

料金を調べるために来た人。

今すぐ申し込みたいと思っている人。

これらは、同じ「1アクセス」でも状態が違います。

検索して、

「旭川 Web制作」

と調べている人と、

「STUDIO DiW」

と会社名を検索している人では、目的が違います。

さらに、

「STUDIO DiW 料金」

まで検索している人なら、かなり具体的な関心を持っている可能性があります。

だから、

「アクセス数を増やす」

だけではなく、

「どんな状態の人が来ているのか」

を見る必要があります。

ホームページは「集客装置」だけではない

Webサイトというと、

「アクセスを集めて、問い合わせを増やすもの」

というイメージがあります。

もちろん、それも重要な役割です。

でも、それだけではありません。

たとえば、誰かから紹介された会社を調べる。

イベントで知ったブランドを検索する。

名刺をもらった人の会社を確認する。

SNSで見つけた商品について詳しく調べる。

電話する前に営業時間を確認する。

店舗に行く前に場所を見る。

こうした行動もあります。

この場合、ホームページは、

「新しいお客さんを大量に集める場所」

というより、

「すでに興味を持っている人が確認する場所」

として機能しています。

これは、数字だけでは見えにくい部分です。

「指名検索」は意外と大事

たとえば、会社名や店舗名、商品名を直接検索される。

これは、

「すでに存在を知っている人が確認しに来ている」

ということです。

広告を見た。

SNSで見た。

誰かに紹介された。

イベントで知った。

口コミで聞いた。

名刺をもらった。

いろいろなきっかけがあります。

そのあと、

「どんな会社なんだろう?」

「本当に営業しているのかな?」

「どんな商品があるんだろう?」

と検索する。

ここで公式サイトがきちんと整っていると、確認できます。

つまり、ホームページは、

「最初の接点」

だけではなく、

「信頼を確認する接点」

でもあります。

「検索順位1位」も目的ではない

SEOの話になると、

「検索順位を1位にしたい」

という話も出ます。

もちろん、検索順位が高いことには大きなメリットがあります。

検索結果の上位に表示されれば、見つけてもらいやすくなります。

ただ、

「1位になった」

だけで事業が成功するわけではありません。

その検索をする人が、自分たちの対象なのか。

検索した人が、ページを見て内容を理解できるのか。

その先に行動できるのか。

ここまで考える必要があります。

検索順位は、

「見つけてもらうための手段」

です。

目的ではありません。

じゃあ、何を見ればいいのか

アクセス数だけではなく、

「サイトの目的に合わせて数字を見る」

ことが重要です。

たとえば、問い合わせを増やしたいなら、

・問い合わせページの閲覧数
・問い合わせフォームへの到達数
・問い合わせ件数
・問い合わせにつながった流入元

などを見ます。

ECなら、

・商品ページ閲覧
・カート追加
・購入数
・購入率
・どこから商品ページに来たか

などを見る。

イベントなら、

・イベントページ閲覧
・申込数
・申込率
・SNSからの流入
・検索からの流入

などを見る。

店舗なら、

・アクセス
・営業時間ページの閲覧
・アクセスページの閲覧
・地図への遷移
・予約
・問い合わせ

などを見る。

全部の数字を見る必要はありません。

目的に関係する数字を選ぶ。

これだけでも、Webサイトの見方は変わります。

「数字が悪い」ではなく「どこが悪いのか」

たとえば、

アクセス数は多い。

でも問い合わせが少ない。

この場合、

「アクセスをもっと増やそう」

ではなく、

「なぜ問い合わせにつながらないのか」

を考えます。

逆に、

問い合わせ率は高い。

でもアクセスが少ない。

なら、

「必要な人に見つけてもらう」

ことが課題かもしれません。

さらに、

問い合わせは多い。

でも成約しない。

なら、

Webサイトではなく、

価格。

サービス内容。

営業。

対応。

商品の内容。

など、別のところに問題がある可能性があります。

つまり、

数字を見る目的は、

「良い・悪いを決めること」

ではなく、

「次に何を改善するかを見つけること」

です。

Webサイトは「数字の結果」を見る場所でもある

Webサイトを作ったら、

「何人来たか」

だけではなく、

「どんな人が来たか」

「何を見たか」

「どこから来たか」

「どこで離れたか」

を見る。

すると、

「このページはよく見られている」

「このページはほとんど見られていない」

「SNSから来る人が多い」

「検索から来る人が増えている」

「商品ページまで進む人が少ない」

などがわかります。

そして、

「なぜだろう?」

と考える。

これが改善です。

小さな事業ほど「大きな数字」を追わなくていい

大企業と小さな事業では、必要な数字が違います。

全国で商品を販売する会社なら、

何万人、何十万人というアクセスが必要かもしれません。

でも、地域でサービスを提供する事業なら、

毎月数百人の訪問でも十分な場合があります。

たとえば、

地域の専門サービス。

小さな飲食店。

地域イベント。

個人事業。

工房。

小さなEC。

こうした事業では、

「誰でもいいから大量に来てもらう」

より、

「必要な人に見つけてもらう」

ほうが大切です。

アクセス数を追いすぎると、

「バズる記事」

「話題になる投稿」

「大量のフォロワー」

などに目が向きます。

でも、それが事業につながるとは限りません。

バズった記事が、売上につながるとは限らない

たとえば、ある記事がSNSで拡散されて、

10万回読まれたとします。

すごい数字です。

でも、その記事が事業とはほとんど関係のない内容だったら、

10万人に知られたのに、

誰も商品を買わない。

誰も問い合わせない。

ということもあります。

一方で、

100人しか読んでいない記事から、

5件問い合わせが来ることもあります。

どちらが成功か。

それは目的によります。

だから、

「10万PVだから成功」

とも、

「100PVだから失敗」

とも言えません。

数字は文脈の中で見る必要があります。

SEOとGEOも、結局は「誰に何を伝えるか」

最近は、

SEOだけでなくGEOやAI検索への対応も話題になります。

でも、ここでも基本は変わりません。

「自分たちは何者なのか」

「どこで活動しているのか」

「何を提供しているのか」

「誰が運営しているのか」

「どんな活動をしているのか」

「どんな商品やサービスがあるのか」

こうした情報を、わかりやすく整理する。

会社名やブランド名をページごとに変えない。

所在地を統一する。

サービス名を統一する。

古い情報を残さない。

活動実績を具体的に記録する。

これは検索エンジンだけではなく、

人が見てもわかりやすい情報設計です。

つまり、

「AI検索対策だから特別なことをする」

というより、

「人間にも機械にも理解しやすい情報にする」

ことが基本になります。

アクセス数を見るときに、もうひとつ大事なこと

それは、

「前月より増えたか」

だけを見ないことです。

季節によって変わる事業があります。

イベントなら開催前にアクセスが増える。

ECなら季節商品で変わる。

観光なら時期によって変わる。

学校なら年度によって変わる。

店舗なら曜日や時間帯で変わる。

つまり、

数字には理由があります。

アクセスが増えた。

なぜ?

減った。

なぜ?

検索から増えた。

なぜ?

SNSから増えた。

なぜ?

この「なぜ」を考えることが重要です。

数字を眺めるだけでは、改善にはつながりません。

「アクセス解析」は難しいものではない

アクセス解析というと、

専門家しか見られないもののように感じるかもしれません。

でも、最初から難しい分析をする必要はありません。

まずは、

「どこから来た?」

「何を見た?」

「何をして帰った?」

くらいで十分です。

そして、

「この数字が事業にとって重要なのか?」

を考えます。

数字を増やすことが目的になってしまうと、

「数字のためのWebサイト」

になってしまいます。

そうではなく、

「事業を良くするために数字を見る」

という順番です。

Webサイトの価値は、数字だけでは測れない

ここまで数字の話をしてきましたが、

数字だけでは測れない価値もあります。

紹介された人が安心した。

営業先が会社情報を確認できた。

採用候補者が仕事内容を理解できた。

イベント参加者が場所を確認できた。

既存のお客さんが営業時間を確認できた。

SNSで知った人が公式情報を確認できた。

電話で説明する時間が減った。

スタッフが同じ情報を説明できるようになった。

こうしたことも、ホームページの価値です。

すべてがアクセス解析の数字に表れるわけではありません。

だからこそ、

「数字に出ないから意味がない」

とも考えない。

数字で測れるものと、

数字だけでは測れないもの。

両方を見ることが大切です。

STUDIO DiWが考える「数字との付き合い方」

STUDIO DiWでは、数字を無視するわけではありません。

むしろ、数字は大切です。

ただ、

「数字を増やすこと」

から始めないようにしています。

まず、

このプロジェクトは何のためにあるのか。

誰に届けたいのか。

何を理解してほしいのか。

どんな行動につなげたいのか。

そのうえで、

「じゃあ、何を数字で確認すればいい?」

と考えます。

たとえば、

商品を売るなら購入。

問い合わせを増やすなら問い合わせ。

イベントなら参加。

地域の活動なら認知や来訪。

会社案内なら確認や理解。

採用なら応募。

それぞれ違います。

だから、すべてのプロジェクトに同じKPIを当てはめる必要はありません。

「数字を追う」のではなく「数字から考える」

Webサイトを運営していると、

アクセス数が気になります。

検索順位も気になります。

SNSのフォロワー数も気になります。

これは自然なことです。

数字はわかりやすいからです。

でも、数字はあくまで結果の一部です。

大切なのは、

「この数字は、何を意味しているのか」

を考えること。

アクセスが増えた。

では、

誰が来た?

何を見た?

なぜ来た?

何をした?

その結果、事業に何が起きた?

ここまで考える。

すると、

「アクセスを増やす」

という単純な目標から、

「必要な人に届くようにする」

「理解してもらう」

「行動しやすくする」

「信頼してもらう」

という、もっと本質的な改善につながっていきます。

いいホームページは「アクセスが多いホームページ」とは限らない

では、最初の問いに戻ります。

「Webサイトのアクセス数が多ければ、本当にいいサイトなのか。」

答えは、

「それだけではわからない」

です。

アクセス数が多いことは、もちろん良いことです。

でも、それだけで判断する必要はありません。

大切なのは、

必要な人に届いているか。

必要な情報が伝わっているか。

見た人が迷わないか。

必要な行動につながっているか。

事業の目的に役立っているか。

そして、

その結果を見ながら改善できる状態になっているか。

です。

100万人に見られる必要がない事業なら、

100万人を目指さなくてもいい。

必要な100人に届くことのほうが重要な場合もあります。

大きな数字を追うことより、

「自分たちにとって意味のある数字は何か」

を決める。

それが、Webサイトを事業に役立てるための第一歩です。

ホームページを見て、

「アクセス数、増えたかな?」

と思ったら、その次に、

「誰が来てくれたんだろう?」

と考えてみる。

そして、

「その人は、何を知って、何をしてくれたんだろう?」

まで見てみる。

Webサイトの数字は、

成果そのものではありません。

成果を考えるための材料です。

数字を増やすためにWebを使うのではなく、

事業を良くするためにWebを使う。

STUDIO DiWが考えるWebの役割は、そこにあります。

STUDIO DiW

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